MUSIC&CHARACTERS

名だたる戦国武将・偉人の嫁ぎ先が決まっていく中で、果たしてあと画になるキャラクターは誰がいるだろうか?といろいろ考えたあげく、こんな逸材がいるではないか!と、松尾芭蕉に続きまたしても戦国でもなんでも無いところから引用してきて曲にしました。
出雲の踊り子、その名は阿国!…いつもこうやって重箱の隅つついてます(笑)。

阿国についてちょいと調べますと、「出雲の」と言われるけれど、最初に目立って存在が確認されたのは、意外にも京都は四条河原の見世物小屋。
繰り返す太鼓のリズムに合わせてゴニョゴニョ唱えながらジャンプする「念仏踊り」とか「ややこ踊り」と呼ばれる、後の「カブキ踊り」に繋がる艶妖な踊りを見せていました。
今で言えばトランスミュージックに全身全霊を預け、それを見物客に見せていたような、当時のミュージックシーン(?)最先端にいたアーティストなのです。
出雲というのは出身地として語られていましたが、それも半ば伝承みたいなもんなんだとか。人物像を知る記録があまりに少なく、果たして実在していたかどうか、複数の人物の行動が融合した架空の存在なのではないかという説もあり、これまた芭蕉さんに引けを取らない謎人物。もちろんお約束な忍者説もあるみたいです(笑)。
でも、阿国も全く武士社会と無関係というワケじゃないんですよ。これだけ謎と魅力を兼ね備えた流行の最先端を行く有名アーティストなワケですから、時の権力者が放っておくわけがありません。京都御所や、江戸幕府二代目将軍徳川秀忠に呼び出されて江戸城内でもカブキ踊りを舞ったとのお話…。
この阿国の始めた「カブキ踊り」から変遷して、「歌舞伎」が始まったそうですね。でも阿国が秀忠の前で舞うために江戸に上がった以降の消息がわからないんだそうで、もしかして将軍に取り入れられてひっそり大奥に入ってたりして…とか。これは私の勝手な妄想ですが。

阿国の説明が長くなりましたが、そんな謎と魅力たっぷりな阿国姐さんをテーマに曲にしようと閃いた時、同時にふと何かの啓示のように「詩吟」というキーワードが浮かんできました。
早速、これまた思いつきで京都在住で古典芸能にも詳しい知人Oさんへ、いきなりメールで無茶なご相談…「詩吟できる若い女性いませんかね?」。
すぐさま「あ、一人居ますよ〜、今東京に住んでるから会えるようにセッティングしましょうか?」と連絡が来て、楽芭(らくは)さんを紹介してもらいました。なんとまぁ順調な滑り出し…。
京都の大学で剣舞や詩吟、和の心を学んだという楽芭さん。状況だけ伺っていると「どんな古風で世間離れした人が来るんだろう?」などと想像していましたが、会ってみると割とイマドキなカッコ可愛い女の子。でも、私がそれまでにネットで集めた詩吟や阿国の付け焼刃的知識をフォローしてくれるかのように、詩吟だけでなく阿国に関しても見識があり、結果このような素晴らしい「阿国のための詩吟」が生まれたのでした。
音楽のほうは、まず最初に楽芭さんに自由に吟じてもらってから、その節回しを聴いてメロディとアレンジを後付けするという手法。しかもロックと詩吟の融合という、自分としても実験的な面白い曲になったなぁと思います。

詩吟の世界は厳格な師弟関係とタテ社会を持った伝統芸能でもあるので、果たしてゲームにこういう形で使わせてもらえるかどうかも一つの壁でしたが、念のため宗家様にも了承を取っていただいて、快諾を得て実現しました。
楽芭さんの属する流派はそうした新しい試みにも寛容だったようで、そこもホント奇跡の一致。俗っぽい事は全くNGっていう流派もあるんだそうです。

最初は当て所なくダメ元で「詩吟で〜」とか「阿国で〜」などと思いついたものが、「京都」というキーワード一つでこうもイイ具合に人が繋がっていくことに、「作っている」というより阿国姐さんに「作らされた」気がしました。

村井聖夜

どもー、みなさまはじめまして。楽芭(らくは)ですー。

もともと剣舞出身の私にとって、古典芸能にも詳しいOさんを介して来たこのオファーは、
「あたし、何年ぶりの吟の仕事よ?」>Σ(゜Д゜ノ)ノ
でした。

「音は調整しまくればいいし、なんとでもなるんし。コナミさんが吟の人いなくて困ってるんやから、やれ。で、ギャラは俺にキックバックな!笑」とOさんオニの即答(涙)
そんなこんなでこの仕事をさせて頂くことになりました。(注:嫌々ながら仕事をうけたわけではないのであしからず。)


そしてその場で助けてもらえそうな師匠たちに涙声で電話。笑

(´Д`)<宗家!こんなことになってしまいました。助けてー。。。
(宗家)<おもろそうやんけ?やってみぃ。

寛大で前向きの精神を持っているうちの宗家に吟の稽古をつけてもらえることになりました。
みふぁらしどー、どしらふぁみれみどしらー。

(´Д`)<師匠!阿国って、えと、えと、四条河原町でポージングしてるけど本当は五条河原で踊ってた人よね?ほんと授業中寝ててごめんなさいでした。
(師匠)<私の本が売ってると思うから買いなさい。

唯一覚えている古典芸能のキャラクター、阿国。さらに掘り下げたくて、師匠に電話。電話で伝統芸能について2時間ご講義いただき、どうにかこうにか必死で作詞しまスた。

(´Д`)<師匠!レコーディングの秘訣は風邪をひかない以外に何かあります??
(師匠)<入り前は歯を磨いとけ。

なぜ歯を磨けと言ったのかは後に村井さんに教わることになりました。
こんな感じで楽芭は多方の師匠や友人の存在によって支えられて今に至りますデス。
楽芭は本当に幸せものです。村井さんを含め多くの人々に感謝。

で、そろそろ曲コメントしなくちゃですね。笑
歌詞の方はあたしの力作です。一人でも多くの方に聞いていただければ幸いです。
本当は「阿国って人すっごい綺麗だったの」バージョンと「阿国自身が詠んだラブロマンス」バージョンの2パターンあって時間の関係で後者は割愛になりました。
こっちの方も結構気に入っていたから機会があったらご披露できればなぁ、と思います。いつの日になることやら・・・。
詩吟力についてはこれから精進ということで。

楽芭

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CHARACTER

千年も万年も、私は変わらずここでお待ち申し上げます。この美しさも誓った愛も、永遠に。あのまま。あのままに・・・・・

YAYAKO



お二人のコメントを拝見して、勉強にいぃ〜 なりましたぁあ〜
「吟ロック」というまたポップンならではな不思議ジャンル。
キャラの変換は出雲阿国をきっかけに「幽玄」と「美」をテーマに挑みました。
ちょっときれいなお姉さんが多くなってきたので、一般的イメージな阿国ではなく
童姿をメインに年齢自由自在なミステリアス美女の解釈をプッシュさせていただきました。
「麗子像」や山口小夜子さんみたいな東洋的美のイメージです。

ちょうどその頃「卒塔婆小町」や「斑女」に興味がありまして。
いつの間にか歌舞伎というよりお能よりになってしまいました。
村井さん楽芭さんお師匠さま、ごめんなさい〜。
でもでも、この曲の持つ不思議で怖いような、なのに心惹かれてしまう
魔力や呪力を感じるような雰囲気に近づけたかなぁ〜と思います。
あと出雲なんで、アニメに三種の神器の要素も足してみました。

能の空間性 美と時間との関係 そこに永遠を見いだせるか
自分がどの時間にいるのか?
今は過去なのか未来なのか?
そんな狂気もはらむトランス感覚をキャラで演出できていたらうれしいです。

shio

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STAFF COMMENT

まめしば

こちらは出雲阿国をイメージ→室町時代の曲です・・・か?
調べたら、安土桃山〜江戸時代の人なのですね。
神社の神秘的な雰囲気に、独特のリズムがマッチなのです。
暗い時に1人で聞くと、たぶんちょっと怖いです。

TAMA

情念というか、妖絶というか、神々しいというか

オーツ

東北あたりに現れそうな。

eimy

なんとなくこわいんだけど引きつけられるような、不思議な曲ですね。ぞくぞくする・・・っ!
子供からおばあちゃんまで。時代のをいったりきたりしているのか、ややこが人間じゃないのか、物語が気になってしまうお年頃。
でもどう見てもアッキーナです。

PON

ビットクラッシュされた詩吟が妖しさを際立たせる、ミステリアスなロックですね。
さらに、実際に録音した能を使用しているとのことで雅な能の世界観を堪能できます。
ああ、日本文化って素晴らしいですね。
キックのアタックがはっきりしていて、パンクっぽくて好きです。

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