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帝国五将軍の1人テオ・マクドールの息子であるきみは今、緊張した面持ちで時間がゆっくりとすぎていくのを感じていた。黄金の皇帝バルバロッサとの謁見が迫っていた。きみは控えの間をキョロキョロと見回す、ふと父と目があった。無骨だがどこか優しい父の瞳が心配するなと語り掛けていた。 波が引くように緊張が遠退き、あたたかな安心感を感じた。いつしか思いは昔日の思い出へと移っていた。

付き人のグレミオ、幼い頃に母を失ったきみにとっては母親がわりだった。いくどとなく、わがままを言いグレミオを困らせたあの幼い日々がよみがえる。

クレオ、家族同然にいっしょに時をすごした彼女は、父の部下という以上に大きな祖存在だった。

パーン、父が彼を最初に紹介したときに、きみは大きなおそれをいだいた。 はじめて会った彼は殺気をギラギラと燃え立たせた闘志だった。 しかし、その奥にひそむあたたかなものに気付いた時に、おそれは消え、信頼が芽生えた。

そして、テッド。出会ったのは数年前、だけど、おさないころからの親友のような気のおけない少年。きみは彼に心を許し、彼がそうすることを認めた。 だが、かの陽気な少年は時折、ひどく大人びた目をすることがある。




「謁見の準備ができました。こちらへどうぞ」



侍女の声できみは現実の世界へとひきもどされる。



「いくぞ。」

重い父の声。そして大きな背中。

圧倒的に思えたその父を、やがて追い越す時がくることをきみはまだ知らない。




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