それはホームラン競争を新しくしたいという考えから始まりました。
最初に考えられたのは世界旅行をして、各地で記念写真を撮る世界旅行編でした。
しかし、企画を進めていく内に
「移動距離を計算したところ、とてつもない距離になってしまい時間が掛かかってしまう」
「海ばかり続くところはどうする」
「各地の背景はどうする」
「イベントはどうする」
などなど、多くの問題点が浮上し却下されることに。
その後、世界旅行編の企画は中止となり、次に考案されたのが、実在の選手とホームラン勝負をする「天下一本塁打大会」というトーナメントでした。
しかし、「いまいち」の一言でこれも却下されることに。
このような感じで、さまざまな企画が生まれては儚く消えを繰り返して、今のホームランくんが生まれましたとさ。
開発期間中に体調不良などで会社を休み次の日出社すると「ゲーム何買ったん?」と必ず聞かれるので「木曜日にでたゲームを全部買いましたよ」と言うのが、休日明けの挨拶になっています。
また、開発が忙しくなるのと比例して玩具を購入する傾向が高くなり、開発前はキレイに片づいていた棚が開発終了時には食玩の戦車やら名作劇場のフィギアなど異なるジャンルのものが、棚をところ狭しとおおいつくします。
このような感じで、毎年同じ事を繰り返し開発に勤しむ日々です。
来年もこんな感じなのかなと思う今日このごろです。
お宝で印象に残ったのは、まずは「東京タワー」です。
ちょうど仕様も決まり何を描くかリストアップしている時、テレビをボォーと見ているとたまたま「東京タワーを建てた熱き男たち」という番組が始まりました。
番組司会者が「昭和29年頃テレビ局は個々に電波塔を所有しており、またこれから将来開局するであろうテレビ局が、個々に電波塔を所有することは環境はコスト的によろしくない。
そこでこれらを一つにまとめようという理由から東京タワー建設が浮上しました」いうのをなんとなく聞いていました。
いつもならこの辺りでチャンネルを替えるのですが、なぜかそのままにしていました。
そのうち番組は建設に関わった人たちの秘話に移りかわりました。
当時一般的に無理だという見解が多かったなか惑わされることなく、設計担当者は自分の信念を信じ最後まで貫き通したこと。
完成したあかつきには恋人に結婚を申し込もうと考えたとび職の方。建設途中で心半ばで亡くなられた方。
そんな様々な人間ドラマを魅せられ私は次の日、ホームランくんのミーティングで「東京タワー」をお宝に加えることを提案しました。